第2号「モチベーション人事入門」
◆人事制度の道具箱◆
第2号 2007.2.23
~有限会社e-team http://www.e-team.jp/ ~
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このごろ研修の仕事を多くさせていただいていて、
「伝える」ことの面白さと楽しさを実感(痛感?)しています。
組織の中の「伝える」ことで一番重要なものと言えば、
「経営者の言葉」ではないでしょうか。
今回は、人事制度と経営者の言葉について書かれた本をご紹介します。
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■人事制度の知識をチャージ「おすすめ書籍紹介」第1回
☆花房孝雄・鶴田浩一「中小・中堅企業のためのモチベーション人事入門」
中央経済社 1,800円
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■□ 評価制度は、経営者と社員とのコミュニケーションツールだ! □■
「人事制度改革はトップが率先しなければ、必ず失敗する」
著者が最も強調したい部分が、この言葉の中に込められています。
この本は、評価制度は「社員を査定するためのものではない。
社員の能力を向上させるものである」という考え方をもとに、
制度の作り方と運用の方法をわかりやすく解説したものです
(難しい数字は一切出てきません)。
この本の特徴は、
評価制度の成否を「作り方」や「複雑で膨大な運用ルール」ではなく、
「経営者の日頃のコミュニケーションスタイル」に求めている点にあります。
企業にとって、評価制度を作る最終目的は「業績の向上」にあります。
これを実現するためには、まず経営者自身が、社員に対して
「当たり前のことでもきちんと評価」し、「日頃のほめ言葉に注意を払う」習慣
を持つことが必要であると強調しています。
これが、評価制度に対する社員の納得性を高め、
業績向上に向かってモチベーションを高揚させる基礎となるのです。
また、全社員に目が届く中小・中堅企業だからこそ、
運用方法は、経営者の裁量を活かしたフレキシブルなものにすべきだと述べています。
運用の細かい点に向けるエネルギーを、その分だけ仕事に注ぎ込むことで、
より良い処遇・より高い顧客満足につなげることこそが制度の目的であり役割なのです。
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