第7号 誠意と納得で士気高める
◆人事制度の道具箱◆
第7号 2007.3.30
~有限会社e-team http://www.e-team.jp/ ~
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こんにちは。いよいよ桜が開花しましたね。
皆さんの職場では、どんなお花見イベントが行われますか?
さて、今回は、人事制度の運用「応用編」といった話題をご紹介します。
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■人事の”いま”を読み解く「旬な話題」第2回
「給与が映す会社の思想 誠意と納得で士気高める」
~マツダ前会長 渡辺一秀~ (日経ビジネス2007年3月12日号)
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〔記事要約〕~前略~
1964年にマツダに入ってから人事や労務を長く担当した私には
「賃金は会社の思想」という思いがあります。
給与から一時金、退職金まで社員の人生に関わる賃金制度には会社の
経営思想が色濃く反映します。ですから私は労働組合と交渉する際も
「誠意と納得」を常に心がけてきました。~中略~
もちろん、賃金制度を変えるだけでは社員のモラールは高まりません。
そこで、社員に分かりやすい経営計画を作ることと、社員意識調査の精度
を高めることにも力を注ぎました。~中略~
(意識)調査を通していろいろなことが分かります。例えば、工場の従業員
においては給与も大切ですが、特に職場の人間関係に重きを置いている点です。
気の合う人と一緒に働きたいという思いが強い。人員配置もそれから気を
つけるようになりました。また満足度が高い結果が続いているのに、甘えが
出ている場合もあり、より組織に注視をするようになりました。
労使が納得して働くようになれば、クルマの開発力や製品力、そして
ブランド力が高まってきます。業績も回復して、本当にうれしく思います。
人事担当者は社内で主役になってはいけない仕事と思います。しかし労使
関係をよくするためにきちんと努力していると、会社の雰囲気は明るくなり、
強い組織にもなる。安定した土台作りが醍醐味なのです。
■□小さな仕掛けからコツコツと□■
この記事からは、経営陣が人事制度を中心に据えながら「誠意」を持って
語りかけ、それに社員が「納得」して応えるという、運用の好循環が行われて
いる様子がわかります。
社員の「納得」を得るための最大のポイントは、『人員配置に気をつける』
とあるように、経営陣が社員をいつも気にかけ、応援し、モチベーションに
火をつける「仕掛け」を常に用意しておくことではないでしょうか。
「人員配置」のような大きなことでなくとも、「提案された事を翌日から
取り入れる」「定時に帰らない人は朝礼で一発芸を披露」など、いまの組織に
必要なことを、社員が乗りやすいようにコツコツ仕掛けていきましょう!
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