「中間項」について考える
本ブログにお越しいただきありがとうございます。
以前、
このメールマガジンでも取り上げたことがある「中間項」について、
先日の地震以来、いろいろと考えます。
メールマガジンの中では、「中間項を考慮せず、事実(行動と成果)に基づいて判断する」、
と一般論的に書きましたが、
従業員全員に影響する「中間項」が起こった場合には、
これを、一人ひとりの成績に影響させずに考課を行うことも、
ひとつの運用方法ではないかと思います。
とは言え、
今回の地震の影響は、個々の従業員の成績に一律に関係しているわけではなく、
従業員の中には納得いかない人もいるかもしれません。
しかし、
会社が一丸となって対処しなければならない場面では、
経営者が従業員全員にその「期待」を表明することも重要ではないでしょうか。
今後の業績によっては、
人事考課の結果、「良い評価」を獲得しても処遇にあまり反映できないかもしれませんが、
人事考課には「経営者から従業員へのメッセージ(ラブレター)」という要素が含まれています。
「今こそみんなの力が必要」という場面にあっては、運用を弾力的に行うことも必要だと思います。
メールマガジンを一次お休みさせていただいております
本メールマガジン「人事制度の道具箱」も、
3月18日より、配信をお休みさせていただいております。
メールマガジンをご購読の皆様には、
お休みをお知らせするメールをお送りするのも、メールサーバーの負担になるかと思い、
控えさせていただいております失礼を、ここにお詫び申し上げます。
配信再開の時期につきましては、
状況を見ながら検討していきたいと考えております。
この「小道具箱」につきましては、随時更新して参ります。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
●「脱・マンネリ」考課者研修!●
今回の研修に参加された管理職の方は、
多い方で4回目の受講(初めての方もいらっしゃいます)とあって、
「絶対評価と相対評価」に関する少し込み入った内容にも、
十分対応してくださいました。
さて、より実践的な演習、についてですが、
この企業様は、管理職の入れ替わりが多いのと、
小さな部署が複数あって、その相互交流が少ないという特徴があります。
このようなことから、
実践的な考課者研修の「王道」である、
”共通に知っている人について評価する”、ということが難しい状況にあります。
そこで、今回は「評価」ではなく、「評価シート」に焦点を当ててみることにしました。
まず、実際にそれぞれの部下を評価していただき、
「評価シート」が評価の流れを妨げることはないか、
「評価項目」の解釈に迷いはないかについて、
それぞれの意見を「グループ→全体」で共有する、という流れにしました。
それぞれ、
マニュアルが作れそうなほど「評価項目」を深く掘り下げたグループもあれば、
「付けやすかった」の一言で全員が納得したグループもあって、
意見が意見を呼ぶ形となり、全体発表の場が大変盛り上がりました。
人事評価を実際に進めていく中で、
「他の考課者はどんな評価をしているか」
ということは、どの考課者にとっても、大変気になるところです。
それを知るための手段として、
いろいろなアプローチを実践してみる余地がまだまだあるなあと、
とても勉強になる思いがしました。
●考課者研修の「新鮮な」進め方?●【人事制度の小道具箱】
夏の到来を感じられる気候になってきましたね。
この時期になると、
夏の賞与の準備に忙しい、という声をよく聞くようになります。
その準備の中で、
とても重要な役割を担っているのが「人事考課者研修」です。
人事考課者研修の主な目的は、
①自社の評価制度の仕組みをよく知ってもらうこと
②考課者の「クセ」を直し、評価の平準化を図ること
です。
また、進め方としては、
①自社の評価制度についての説明・質疑応答
②評価の実習
③グループディスカッション
という流れが標準的です。
先日、年に数回考課者研修を実施している企業様と、
進め方のマンネリ化を防ぐ方法について話し合いをしました。
研修は今月末ですが、
上記の進め方「②評価の実習」をより実践的な形にしようと、
現在準備中です。
その経過は、またご報告します。
バックナンバーのブログを開設しました!
2007年2月より、
有限会社e-teamから毎週金曜日に発行しているメールマガジン「人事制度の道具箱」。
このメールマガジンは、
人事制度の策定を通して出遭ったお客様、顧問先のお客様との、
つながりを大切にしようと思ったことから始まりました。
そして、発行するうちに、さまざまな分野の方にお読みいただく機会が増えていき、
先日、おかげさまで、100号を迎えることができました。
これを機に、
もっと「使いやすく」「身近な」メールマガジンにしよう、という想いから、
このブログを開設いたしました。
これまでのメールマガジンを、
「用語」
「話題」
「Q&A」
「書籍」
に分類して、第1号からお読みいただけるようになっております。
(右側の「カテゴリ」からご覧ください)
メールマガジンの最新号は、毎週月曜日の朝掲載いたします。
また、【人事制度の小道具箱】では、
メールマガジンに載せ切れなかった話題や、
実際の人事制度策定の場での出来事、裏話なども綴っていければと思っています。
ご意見、ご要望、ご質問、つれづれなるコメント等、
足あと代わりに残していただけると幸甚です。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。