第251号「観察ノート」
-◇-「観察ノート」【かんさつ-のーと】
人事考課を行うに当たって、必要な情報を書き留めておくためのノート。
「観察メモ」として運用されている場合もある。
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■ 観察ノートとは?
半年ごと、1年ごとに実施される人事考課。
ここで、評価したり、面接したりする場合に必要不可欠な情報が「(部下の)日常の仕事ぶり」なのです。それを証拠に、評価項目の多くが、「規律性」「協調性」「勤務態度」など、日頃から気を付けて見ていなければ評価できないものばかりです。
しかし、そうとわかっていても、いざとなると思い出せないのが「日常」の難しいところで、半年、1年となると、日頃から何らかの形で残しておかなければ完全に忘れてしまいます。
そこで登場するのが、その「日常」を”言葉”で残す「観察ノート」です。
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■ 「閻魔(えんま)帳」にしないためには?
「観察ノート」に対しては、”部下の行動を細かく書きすぎると、部下から「閻魔帳」を付けているようなイメージを持たれるのでは”と心配する声も聞かれます。一方で、”何を書いていいのかわからないし、面倒だと”いう声もあります。
そこで、観察ノートの内容としては、文章でも、箇条書きでも、単語だけでも良いので、つぎの点を押さえておくと、評価や面接の材料として大変役立ちます。
(1)部下の行動
(2)その行動を見た日と、おおよその時間
(3)それを見て、上司としての自分が感じたこと