第250号「考課者研修のマンネリ化対策は?」
-Q-毎年、3月に考課者研修を行っています。基本事項を中心に行っているのですが、
運用も5年目に入り、参加者からは「マンネリ化」の声が聞かれます。新しく考課者
になった人も、すでに複数回参加している人も、興味を持って参加できる研修に
するには、どうすれば良いでしょうか。
-A-これまでの考課者研修の中で出てきた「質問」や「やりとり」をまとめて「Q&Aタイム」
を設けてみてはいかがでしょうか。
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■ 説明しすぎると「マンネリ化」が起こる?
考課者研修のテーマである「人事考課」。
受講者にとって、この言葉の意味はとても分かりにくいものです。研修の内容を決める側も、この難しい「人事考課」という言葉の意味をなんとか理解してもらおうと、あの手この手で「説明(=座学)」に多くの時間を割いてしまいがちです。
「人事考課」という言葉の意味を理解することは大切ですが、ここに注力しすぎると、受講者は「あ~、この話去年も聞いたなあ…」と、内容への集中力が下がってしまい、それが考課者研修の「マンネリ化」を招く原因となってしまいます。
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■ 回数を重ねたからこそできる「Q&A」
考課者研修を複数回実施していると、「あまり顔を合わせない部下の評価は?」「C評価はどんな場合に付ける?」「部下との評価ギャップを埋める方法は?」など、毎回出てくる質問が必ずあります。
そのような「毎回出てくる質問」について、受講者と人事担当者や上位評価者、時には受講者同志でやりとりしながら、「答え」を模索し、それを自社の人事考課のルールや考え方として共有する進め方(=「Q&Aタイム」)は、実際の考課の場ですぐに使える知識が身に付く点で有効です。
事前に「よくある質問」を絞りきれない場合は、テキスト等に列挙して、受講者に選んでもらうという進め方も面白いと思います。
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