第189号「中間項」
-◇-「中間項」【ちゅうかん-こう】
景気、組織風土、健康状態など、被考課者の発揮能力の如何に関わらず、成績を左右する要因のこと。
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■ 「中間項」は大きく3種類
被考課者の成績を左右するおもな要因は、つぎの3種類に分けられます。
(1)外部条件
・景気動向
・気象条件
・消費行動
・地域開発など
(2)内部条件
・組織風土
・上司の管理監督
・担当職務の有利、不利など
(3)本人条件
・健康状態
・家庭環境
・病気やスランプなど
近年、『外部条件』が厳しくなる中で、『内部条件』や『本人条件』の影響をできるだけ少ない状態(ニュートラル)にすることが、被考課者の考課への納得性を高めることに繋がります。
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■ 考課は成績(「行動」と「成果」)で
実際の考課においては、上記の要因を考慮することなく、事実(行動と成果)に基づいて判断します。
例えば、景気の影響で受注件数が伸び悩んだり、担当替えで大口のお客様係となって取引額が大きく伸びたり、体調不良でミスが多かったりすることはよくありますが、実際の考課は、「受注件数が伸び悩んだ」「取引額が大きく伸びた」「ミスが多かった」という事実を採用します。
とは言え、上記の要因に影響を受けたことは、考課者が面接等でフォローし、被考課者が自分の能力を過信したり過小評価したりしないよう配慮が必要です。
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