第174号「ポイント制賞与」
-◇-「ポイント制賞与」【ぽいんと-せい-しょうよ】
人事考課、役職、勤続年数、業績等に応じて決められた「ポイント」をもとに
個々の社員の賞与額を決める仕組みをいう。
「ポイント制賞与システム」「ポイント賞与」などとも言う。
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■ 「ポイント制」で賞与はどう決まる?
ポイント制で賞与を決める流れは、つぎのとおりです。
(1) 賞与の原資を決める
(2) ポイント表を作成する
(3) (2)をもとに、個々の獲得ポイントを計算する
(4) (1)を全社員分合計した(3)で割ってポイント単価を計算する
(5) 個々の獲得ポイントに(4)を掛けて賞与額を決定する
ポイント制賞与のメリットは、賞与原資が増減しても運用に影響がないこと、企業が重視している要素に原資を重点配分できること、計算が簡単であること、等があげられます。
一方、デメリットとしては、ポイントの対象とならない要素が賞与に反映されない、ポイント表の定期的な見直しが面倒、等があります。
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■ 「ポイント」にはどのような種類がある?
ポイント制賞与を運用するうえで最も重要な「ポイント」には、一般的につぎのようなものがあります。
・基本ポイント(人事考課の結果を反映)
・役職ポイント(役職の責任度合いを反映)
・職務ポイント(仕事の難易度を反映)
・勤続ポイント(勤続年数を反映)
・業績ポイント(部署、支店、店舗。チームごとの業績を反映)
・調整ポイント(他の制度からの移行時に激変緩和措置として付与)
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