第79号「自分の小さな『箱』から脱出する方法」
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■ 人事おすすめ本紹介⑧「自分の小さな『箱』から脱出する方法」
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■ がんばっているのに認めてくれない上司いませんか?
協力しないチーム。言うことを利かない部下、疲弊した組織。さあどうする?
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-◇-アービンジャーインスティチュート著 金森重樹監修
「自分の小さな『箱』から脱出する方法」
大和書房 2006年 1,600円
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■ 本書の概要
「自己欺瞞(自分に問題があると気づいていない状態)が組織に与える
影響は膨大なものです。
本書は、自分や組織をとりまいて起こるトラブルの原因を見直し、
人間関係に関する多くの問題を一挙に解決できる力を秘めています。
ビジネスを舞台とした物語形式で進められており、誰もが思い当たる
シーンを見事に描かれ、自分の中にある経験を呼び起こし、その原因を
ロジカルに解明してくれる興味深い1冊です。
職場での人間関係を深め十分な成果を出せる環境を作る方法を学べる
全米ビジネス書ベストセラー ■
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■ おすすめポイント
人事制度をいれると組織がぎくしゃくするというお声や不安をたくさん
聞きます。しかしその本当の原因は人事制度を入れたからではありません。
実は、人事制度がうまくまわる、まわらない(運用)はこの「箱」が大きく
影響しているのです。
言い訳ばかりする、人のせい会社のせいにする、責任をとらない
自分に問題があると気づいていない人にどうしてそれを改善するよう伝えれば
よいのでしょうか?
すべての人間関係のトラブルの原因は実はここにあるというのです。
この「自己欺瞞」の問題を「箱」というわかりやすいたとえを使い
自己欺瞞とはどういう状態で、なぜそれが起こるのか
それはどのように組織に影響をあたえるのか、どのようにして脱出するのか
をわかりやすく物語形式で描かれています。
本書では、新任してきた幹部候補の管理職がある日上司に呼び出され、
次のようなことを告げられたところから物語が始まります。
『君には問題がある。
そのことは職場の人たちも知っているし、 奥さんも知っているし、
義理のお母さんも知っている。そしてご近所の方も知っている。
問題なのは、君自身が知らないということだ。』
これは・・きついですね。
でも読み進めていく中でもっともっときつくなってきます。
この本は、テクニックではありません。
人間関係の根幹の部分の「考え方」がここにあります。
どんなにすばらしい制度を導入しても、運用がうまくいかなければ意味をなさ
ないのはもうすでにみなさんご周知のとおりだと思いますが、
この考え方なしでは運用(面接、目標設定等)もままならないでしょう。
この根幹を理解し、実践していくことで、人事制度の8割はうまくいったも
同然かもしれません。経営者、人事担当者には必須の1冊です。
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