第60号「人事評価の事務を分担したい!」
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■ 人事制度ここが聞きたい!④「人事評価の事務を分担したい!」
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■ こんにちは。天候の変わりやすい時期ですね。
今回は、評価の運用の中で意外と大切な部分について取り上げます。 ■
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-Q-評価の運用も3年目を迎え、これまで、経営陣のみがシートの印刷から評価、
日程調整まで行っていたのですが、だんだん大変になってきました。
そこで、印刷や日程の周知といった事務を、社員に任せたいのですが、どの
ように進めれば良いでしょうか。
-A-制度の目的をしっかり説明し、経営陣との役割分担を明確にした上で、最初
の1年は協力しながら進めていくことが大切です。
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■ まずは制度の趣旨をしっかり説明!
これまで、策定当初から人事制度に関わってきた経営陣にとって、制度の趣旨
や目的については、もはや「当たり前のこと」となっているかもしれません。
一方、経営陣ほど人事制度に触れていない現場の社員にとっては、「いま一つ
理解しきれない部分もある」というのが本音のところではないでしょうか。
そこで、評価の事務を任せるにあたっては、まず、経営陣が、人事制度の趣旨
や目的を「噛みくだいて」担当社員に説明することが必要です。
「どんな経営課題を克服するために評価を導入したのか」「社員にどんな願い
を込めて評価制度を作ったのか」など、自社の評価制度が生まれた背景をもとに、
制度の趣旨や目的を説明しましょう。
担当者が趣旨や目的を正確に理解することで、評価の運用に対する担当者の主
体性が高まり、社内に制度を浸透させる担い手としての活躍が期待できます。
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■ 役割分担を明確に!
一言に「運用」と表現しても、それは、スケジュール調整から評価日程の周知、
シート類の印刷や1次~最終までの評価および調整会議の実施、集計、計算・・・
といった、様々な種類の作業や会議、面談等が含まれています。
この中から、事務担当者が中心となって行う部分、経営陣が指揮を執る部分を
ハッキリ分担しておくことも大切です。
このことには、社員からの評価に対する問合せに素早く対応するという目的も
ありますが、最初から役割を明確にして、事務担当者と経営陣との調整の負担を
ある程度軽減しておくことが上手な運用のポイントだと言えるからです。
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■ 最初の1年は一緒に進めよう!
いくら明確に分担して、社員に事務を任せたからと言って、任せっ放しでは担
当者も困ってしまいます。
評価制度は、その構造が複雑で、どんなに簡単に説明しようとしても、すぐに
全貌が理解できるというものではありません。また、実際に作業を行って初めて
理解できる内容も多くあります。
そこで、少なくとも最初の1年は、担当者に任せた事務の部分を、経営陣と担
当者とで一緒に進めていくことをおすすめします。
わからないことをその場で解決しながら進めていくと、評価制度に対する社員
なりの視点が垣間見えて、今後の制度の運用や改善に役立つことと思います。
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