第53号「パート社員のやる気アップ!」
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■ 人事制度ここが聞きたい!②「パート社員の評価制度」
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■ こんにちは。桜の開花が早まってきているようですね。
今回は、来月から法律が改正されるパート社員の処遇について考えます。
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-Q-最近、パート社員の採用面接の際、処遇について質問されることが多くなり、
我が社もそろそろパート社員の評価制度を作らなければと考えています。評
価制度を作るにはどこに注意すれば良いですか?
-A-まず、制度の目的をハッキリ定義し、評価基準の作成は、パート社員参加型
で行うことがポイントです。
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■ 評価制度の目的をハッキリさせよう!
どんな制度を作る時も、何のために作るのか(=目的)をハッキリさせること
がまず大切です。
パート社員の評価制度策定の目的としては、
・それぞれの個性(=強み)を活かしてサービスの質を上げるため
・処遇(=時給、ランクアップの決定等)の基準を明確にするため
と考える企業が多いようです。
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■ 具体的な評価の方法を決めよう!
(1)「ランク」「職種」の定義づけを行う
正社員の評価制度と同じく、その習熟度に応じた「土俵」(=ランク・職種)
を定義づけします。
仕事内容や、入社歴などに応じて、入社間もない人も、10年選手も、公平に
評価できるよう、複数のランク・職種を設定します。
また、ランクと時給をリンクさせ、パート社員に公開することで、「自分は
このランクに上がって時給を○○○円にするぞ!」という目標設定ができ、や
る気アップにつながります。
(2)パート社員の声から、評価の基準を作る
これは実際に、ある飲食店の評価基準作りで行った方法ですが、店舗・職種
ごとに、数名のパート社員に集まってもらい、「お客様に喜んでもらえるポイ
ントはどこか」というテーマでヒアリングを行いました。
マニュアルの内容を軸に、CS向上に直結する行動を挙げてもらい、それを
評価基準として文書化し、評価表を作成しました。
この方法の良い点は、評価の運用がスムーズに進むことです。トップダウン
の評価基準も、会社の理念が良く伝わって良いのですが、社員参加型の良い点
は、自分達が作った評価基準のため、職場のルールとして自発的に共有する動
きが広まりやすく、気がつくと現場全体がレベルアップしている、というとこ
ろにあります。
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■ 定着率アップにつながる運用をしよう!
パート社員の評価制度を運用するにあたっては、「経営者や店長の顔が見える」
方法で行うことが重要です。
例えば、評価を行った後に面談を行い、評価基準をもとに「次期どんなことを頑
張るか」を店長と話し合い、具体的な目標を作ってモチベーションアップにつなげ
る、という方法などがあります。
また、面談のもう一つの目的は、経営者や店長が、個々のパート社員への期待を
伝えることで、定着率を高めることにもあります。「期待値が人を創る」と言われ
るように、期待されることで、これまで以上にやる気が高まります。
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