人事制度の道具箱

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-Q-これから人事評価制度を作ろうと思い、いろいろ案を練っているのですが、
  最初に「人事方針」というものを決めたほうが良いと聞きました。
  それはどのようなもので、どのように作っていけばよいのでしょうか。

-A-人事評価制度における「人事方針」とは、「自社に求められる人材像」と
  いえます。経営理念を実現させる人材像を言葉で表すというイメージを持
  って作ると取り組みやすいのではないでしょうか。

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■ 「人事方針」とは?

 人事方針とは、文字どおり「人事」に関する「方針(めざす方向)」を定めたものをいいます。

 一言で「人事」と表現しても、その守備範囲は採用から評価、処遇や配置、教育など広範囲にわたります。

 この守備範囲をすべてカバーする「人事方針」を決めることができれば理想的なのですが、それは人事制度を作る以上に大変なことかもしれません。

 そこで、人事評価制度における人事方針を作る時には、まず、「自社にとって求められる人材像」を明文化するようにします。既に経営理念や行動指針があれば、それを実現できうる人のイメージを言葉に表していくのが近道です。

 処遇や教育に関する方針ももちろん重要ですが、人事評価制度は「人事方針」に基づいて作成した評価項目の達成を通して、自社を発展させることが大きな目的であるため、まず最初に「求められる人材像」を明確にしてから、他の方針を作っていく流れが求められます。
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■ 「人事方針」の事例

 また、「人事方針」を作る時には、他社の事例を参考にすることも有効です。
いくつかの事例をご紹介します。

【サントリー】
   (1)社員の能力を最大限引き出し、かつ社員一人ひとりを大切にする
(2)個性的な出る杭は伸ばす

【アサヒビール】
   (1)挑戦・革新社員に対し、成長と能力発揮の場を積極的に提供する
   (2)能力を十分に発揮し、やりきり、成果を上げた社員に、厚く報いる
(3)社員の成長を推進し、グループ全体の競争力を向上させる
(4)雇用確保に努める

 【中国銀行】
   (1)常に問題意識を持ち、現状を改善するとともに、金融環境の変化にも
     前向きに対応していく
   (2)自己及び組織の持てる力を最大限発揮させる
   (3)自らの能力向上に努めるとともに、人材の指導・育成を行い、仕事を
     通じて人が育つ職場づくりに貢献する
(4)お客さま第一主義に徹し、地域の発展を願う心を持つ
(5)愛行心を持ち、人間味豊かで信頼される


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    (「こんなことが知りたい!」というご意見・ご要望も大歓迎です)。
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by e-team7 | 2011-08-22 09:22 | Q&A

第204号「スプリット」

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-◇-「スプリット」【split】

  人事評価における評価項目ごとの標語について、被考課者と考課者との間に
  見られる2段階以上の差を言う。

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■ 「スプリット」とは?

 「スプリット」とは、英語で”離れ離れになること”という意味があります。
 文字どおり、同じ評価項目に対して、被考課者(本人)の評価と考課者(上司)の評価とが”離れ離れ”になっている状態を意味します。
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■ 「スプリット」が起こる原因は?

 この「スプリット」について、人事評価の視点からさらに具体的に定義すると、 ”同一の評価項目に対して、被考課者と考課者の標語(評価結果)が2段階以上離れていること”となります。
 
 例えば、「積極性」という項目について、被考課者(本人評価)が「A」、考課者(上司評価)が「C」という場合がこれに当たります。

 このような”離れ離れ”が起こる原因は、その標語の判定基準として採用した行動に「食い違い」があるためです。

 具体的には、「積極性」に対して、被考課者は「新しいプロジェクトへの参加を志願した」行動に基づき「A」としたのに対し、考課者は「上司への改善提案が少なかった」行動に基づき「C」としたような場合をいいます。

 評価の基準となる「行動」に食い違いがある場合は、評価結果に対する相互の納得性を高めるためにも、被考課者と考課者との面談による調整が必要です。


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by e-team7 | 2011-08-08 14:50 | 用語

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