人事制度の道具箱

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-◇-板橋 悟  著
   「ビジネスモデルを見える化する ピクト図解」
                    ダイヤモンド社 2010年 1,500円

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■ 本書の概要

 エプソンのプリンタ、ユニクロのフリース、アスクルの取扱商品など、支持される商品やサービスの仕組みを、トイレや非常口の絵柄でお馴染みの「ピクト図」を用いて紐解いて行こう、というのがこの本のテーマです。
 一見すると複雑そうに見える物事を「見える化」し「共有」するための楽しい方法をわかりやすく解説した一冊です。
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■ おすすめポイント
 
 この本では、「ヒト」「モノ」「カネ」の図(エレメント)と、その流れを示す矢印記号(コネクタ)のみを使った『ピクト図』を使い、最近支持されている商品やサービスの仕組みを簡単に「見える化」する方法を解説しています。

 一見、「複雑すぎてわからない」ビジネスモデル(「儲けるしくみ」)も、「誰が」「誰に」「何を」「いくらで」提供しているかを図に示すことで、誰が見ても”なるほど”と思える仕組みが見えてくることが強調されています。

 また、それらのビジネスモデルは「経営者縮尺」から「プロジェクトリーダー縮尺」「現場担当者縮尺」と、レベルごとに登場人物や範囲を調整しながら描くことで、どの立場の人にも理解しやすいピクト図になり、共有化できることも解説されています。


 この本では、ピクト図を、表面的に起こっている事象だけでなく、その背景や深部にある仕組みを読み解くツールと位置づけています。この定義を見ていると、一見するととても難しそうな人事制度を、文書だけでなく「ピクト図」でも表現することで、一般社員にも親しみやすいものに変えられるかもしれません。


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by e-team7 | 2010-03-29 10:57 | 書籍
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-Q-人事制度を導入して3年目になり、制度のメンテナンスを考えています。
  それに先立って従業員から意見を聞きたいのですが、どのような方法がありま
  すか?

-A-聞く内容に応じて、いくつかの方法を併用することが効果的です。


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■ 意見を聞く方法はさまざま

 従業員等から意見を聞く方法には、おもに次のようなものが考えられます。
  
  (1)アンケート(紙・インターネット経由など)
  (2)面接
  (3)グループインタビュー
  (4)実際に行われている場所でのヒアリング

 一般的に、あらかじめ用意した質問に答えてもらう(1)を行うことが多いようですが、簡単に実施できる反面、質問以外の意見が聞けない、回答する側が「適当」に答えてしまうことも考えられます。回答に少し手間はかかりますが、フリーフォーマットにしたり、自由記述欄への記入を促したりする工夫も必要です。
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■ 併用が効果的

 お互いに忙しい中で実施するのはなかなか大変ですが、(1)から(4)の方法は「併用」が効果的です。

 特に、用意した質問に答えてもらう形式のアンケートだけでは、回答者の真意がよくわからないまま、集計結果を見て(なぜか)満足してしまい、数字の分析だけに終始することがよくあります。

 そこで、人事制度のメンテナンスに際して、必要不可欠な基本情報(評価実施時期の繁閑度合い、マニュアルの読みやすさ、評価項目の数など)はアンケートで、その具体的な内容(評価実施時期・方法に対する希望、マニュアルの様式、評価項目の改善案など)は面接やグループインタビュー、ヒアリングで把握するという方法が効果的です。

 まずは、今回のメンテナンスでどの部分を重点的に扱うのか、大まかな方針を決めることから始めてみてはいかがでしょうか。


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by e-team7 | 2010-03-23 09:27 | Q&A
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-◇- 「2011年卒マイコミ大学生就職意識調査」
             (株式会社 毎日コミュニケーションズ 2010年2月)

   ・調査対象:2011年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生
   ・調査時期:2009年10月1日~2010年2月1日
   ・調査方法:就職情報誌にアンケートを同封して郵送で回収
           就職情報サイト上の入力フォームによる回収
   ・有効回答:14,825名
         (うち 男子41.4%(文系32.7%、理系65.1%)
             女子58.6%(文系67.3%、理系34.9%))

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■ 調査結果(抜粋・上位3位)

 (1)あなたの「就職観」に最も近いものはどれですか
               全体    文系男子  理系男子  文系女子  理系女子
  ・楽しく働きたい   (33.5%)   (26.6%)  (27.1%)  (39.1%)  (33.6%)
  ・個人の生活と仕事を両立させたい
              (21.5%)  (20.8%)  (21.5%)  (21.7%)  (22.6%)
  ・人のためになる仕事をしたい  
              (15.7%)  (16.1%)  (14.8%)  (15.6%)  (16.5%)
     

 (2)就職観×大手企業志向
   1)「ゼッタイに大手企業がよい」と回答した人の(1)の回答傾向
      ・個人の生活と仕事を両立させたい   24.1%
      ・楽しく働きたい                22.5%
      ・プライドの持てる仕事をしたい      16.1%

   2)「ヤリガイのある仕事であれば中堅・中小企業でもよい」と回答した
    人の(1)の回答傾向
      ・楽しく働きたい            37.1%
      ・個人の生活と仕事を両立させたい    19.9%
      ・人のためになる仕事をしたい      17.9%

   3)「自分で会社を興したい」と回答した人の(1)の回答傾向
      ・自分の夢のために働きたい       31.4%
      ・楽しく働きたい            28.6%
      ・個人の生活と仕事を両立させたい    11.4%


 (3)あなたが会社選択をする場合、どのような会社がよいと思いますか(2つ選択)
              全体    文系男子    理系男子   文系女子   理系女子
  ・自分のやりたい仕事(職種)ができる会社
              (43.5%)  (41.0%)   (42.5%)   (44.2%)    (48.2%)
  ・安定している会社
               (23.0%)  (25.1%)    (27.0%)   (21.1%)    (20.5%)
  ・働きがいのある会社
              (20.4%)  (21.0%)    (18.6%)   (21.2%)    (17.5%)


(4)行きたくない会社があるとしたら、どのような会社ですか(2つ選択)
              全体    文系男子   理系男子   文系女子   理系女子
  ・暗い雰囲気の会社
            (43.5%)   (42.7%)    (40.9%)    (44.8%)    (44.0%)
  ・ノルマのきつそうな会社
            (31.2%)    (26.5%)    (23.2%)    (36.7%)    (28.8%)
  ・仕事の内容が面白くない会社
            (23.8%)    (25.0%)    (29.1%)    (21.2%)    (24.8%)

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□ 社会とのつながりも意識した動機付けを

 この調査をさらに細かく見ると、男子は「給料」「大手企業」を重視し、女子は「社風」「福利厚生」を重視している傾向があることがわかります。
 また、(1)の就職観では、「人のためになる仕事をしたい(全体15.7%)」「社会に貢献したい(全体6.2%)」も増加傾向にあり、社会とのつながりを意識した働き方を希望する人も増えてるようです。
 職場に新しい風を送り込む新入社員の気持ちを、社内のさまざまな制度に反映させていきたいものですね。


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by e-team7 | 2010-03-17 10:14 | 話題

第147号「評価」

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-◇-「評価」【ひょう‐か】

  被考課者の仕事ぶりを中心とした評価期間中の行動に対して、考課者が評価項目と標語を通じてその価値を認めることを言う。
  「人事評価制度」全般を指す言葉としても用いられることがある。

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■ そもそも「評価」の意味は?

 ある辞書によると、「評価」とは、『ある事物や人物について、その意義・価値を認めること』とあります。

 「評価」に対するイメージは、特に「人事」という言葉と合わせると、マイナスなものになりがちです。しかし、この定義を見ると『認めること』に力点が置かれていて、前向きな印象を受けます。
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■ 「評価」の手順は?

 それでは、人事でいう「評価」の手順を見てみましょう。

  (1)評価の対象となる行動を選ぶ

  (2)当てはまる評価項目を選ぶ

  (3)達成度に応じてS~Dを選ぶ


 具体的には、まず、評価期間における部下の様々な行動の中から、評価の対象となる(仕事ぶりを中心とした)行動を思い出し、次に、評価基準をよく読んで、それぞれの行動がどの評価項目に当てはまるかを探します。そして、評価基準に沿って標語(S~D)を選ぶという流れとなります。


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by e-team7 | 2010-03-08 16:37 | 用語
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-◇-博報堂DYグループエンゲージメント研究会 著
   「『自分ごと』だと人は動く~情報がスルーされる時代のマーケティング」
                    ダイヤモンド社 2009年 1,500円

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■ 本書の概要

 もはや情報の「スルー」と「シェア」の達人となった生活者に、どのような形で情報を伝え、行動を促すか。新しいキーワードと事例をまじえながら分かりやすく解説しています。
 「広告」についての話題が中心となっていますが、「会社の方針や制度を作っても、従業員の行動になかなか結び付かない」とお悩みを持つ経営者や担当者の方にとっても示唆に富んだ内容となっています。
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■ おすすめポイント
 
 この本では、まず、社会の変化やインターネットの普及などによって、企業と顧客(≒生活者)の関係が対等になりつつあり、そのような中で、自社の商品やサービスに関する情報が、生活者になかなか届かなくなっている現状が紹介されています。

 そのような状況を打開する処方箋は、生活者に「スルー」されない(他人事に対して「自分ごと」の)コミュニケーションを行うことであると強調されています。

 「スルー」されないためには、その商品やサービスが「突っ込み(参加)どころ満載」であることが第一条件であり、この「突っ込み」を誘発するためには、情報を発信する側が、生活者それぞれが持っているがまだ気づいていない興味や趣向(「インサイト」)に訴えかけなければならないと述べられています。

 この本の終盤には、この「生活者」を「従業員」に変換して、社内の活性化を実現させた事例も紹介されています。

 これからのコミュニケーションは、情報を一方的に提供する「to」から、情報を受ける側が参加して共感できる「with」を目指すことが必要であることを様々な視点から提案してくれる一冊です。


 この本で紹介されているコミュニケーションの形を企業に当てはめてみると、会社の方針や人事制度といった「決まり」的なものは、どうしても経営陣からの一方的な情報提供「to」になってしまいがちです。
 これを「with」に変換すると、人事制度であれば、策定段階から従業員に参加してもらったり、あえて荒削りな制度を運用して、従業員に「突っ込みどころ」を探してもらい、”おらが制度”という想いを醸成するといった方向に展開できそうです。


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by e-team7 | 2010-03-01 09:28 | 書籍

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