人事制度の道具箱

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-◇-楠田 丘 監修 ・ 真崎 龍次 著
      「人事考課のポイントがわかる本」
                  (経営書院 2000年 2,000円)

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■ 本書の概要

 人事考課の策定や運用に不可欠なノウハウが36個のQ&Aで解説されています。
 通常のノウハウ本では取り上げられることの少ない「人事考課の根底に流れる考え方」を重視し、どの箇所から読んでも人事考課の技法だけでなく、その必要性も実感できる内容となっています。
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■ おすすめポイント
 
 この本では、今の時代に必要な人事考課の考え方から、考課基準の設計、具体的な運用方法、考課者となる管理職の心構えに至るまでの内容が、実践的なQ&A形式で解説されています。

 絶対考課の考え方、考課結果の処遇への反映方法、考課の対象とすべき職務の選び方、考課(評価)段階(S~D)の選び方など、人事考課を作ったり、運用したりする時に必要な基礎的な用語や技法が必要なときに取り出せる構成となっています。

 また、考課(評価)段階の選び方をハードルに例えるなど、著者が長年に渡って培ってきた「すぐに使える」ノウハウも随所に散りばめられており、人事考課に興味を持つ人の入門書としても役立つ内容です。


 全体を通じて、「人事考課は育成主義で」との考え方のもと、被考課者個人を見つめた考課を行うために、チャレンジブルな考課基準を設定し、それに応じた考課が必要であることが強調されています。
 

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by e-team7 | 2009-07-27 09:49 | 書籍
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-Q-評価制度を始めて2年になります。今年も課長クラスから夏の一次評価が上がって来たのですが、それぞれA評価が多かったり、C評価が多かったりと、バラバラの状態です。このような甘辛を今から調整する方法はありますか?

-A-考課者間の甘辛を調整する方法には、統計的なものから話し合いまで、様々なものがあります。考課者の人数や平均的な在職期間に応じて選択してください。

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■ 評価の甘辛はなぜ起きる?

 評価の甘辛調整についてアイデアを練る前に、まず、評価の甘辛がなぜ起こるかをハッキリさせておきましょう。代表的な原因は、つぎのとおりです。

 〔評価が甘くなるのは・・・〕
   (1)部下のことがよくわからない(よく見ていない)
   (2)管理職としての自分に自信がない
   (3)部下が良い働きをした時の印象をすべての行動に反映させようとする
 
 〔評価が辛くなるのは・・・〕
   (1)部下のレベルを問わず管理職である自分をものさしにしようとする
   (2)部下がミスをした時の印象を引きずってしまう

 自社の管理職には、どの原因に当てはまる方が多いでしょうか?
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■ 評価の甘辛を調整するアイデア

 評価の甘辛調整には、統計的な方法から、コミュニケーションを活発に行う方法まで、様々なアプローチがあります。ここでは、その中から代表的なものをご紹介します。

(1)評価データ分析法
 過去数年(3~5年程度が望ましい)分の評価データを紐解き、個人別の甘辛を統計的に算出する方法。
 特にS・A評価の多い考課者を「甘系」、特にC・D評価の多い評価者を「辛系」に分類して、二次評価の調整の参考資料とする。

(2)評価調整会議法
  一次考課者を一同に集め、意見交換しながら二次評価の基礎データを作成する方法。一次考課者の数が多い場合は、関連の深い地域・部署ごとに数回に分けて行っても良い。
  一次評価の状況を各考課者が発表し合い、「なぜそう評価したのか」を話し合いながら互いに評価の調整を図る。

(3)一次・二次考課者面接法
 二次考課者が評価を決定する際、一次考課者と面接を実施して評価の着眼点等の情報を収集し、二次評価の決定に役立てる方法。
 二次考課者が日頃のコミュニケーションや面接によって、一次考課者の評価の傾向を把握した上で、二次評価を決定する。
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■ 評価の甘辛調整が運用の決め手

 人事制度を構築している時にはなかなか気付きませんが、いざ運用を始めると、「評価はどうにか出来たけれど、その後の調整をどうすれば良いか」というお悩みがよく聞かれます。
 上手な運用のためには、この調整の根拠やその過程を考課者や被考課者に「見える化」することが大切です。自社に合った見える化の方法をこの機会に考えてみませんか?


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by e-team7 | 2009-07-21 14:59 | Q&A
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-◇-「女性看護師が求める人事制度やサービスに関する意識調査」
                  (株式会社ケアレビュー 2009年7月)
   
   ・調査期間 :2009年3月12日~3月16日
   ・調査対象 :全国20~40代の病院(診療所等を除く)勤務中の女性看護師
   ・調査方法 :インターネットによる
   ・回答数  :500名(20代170名、30代170名、40代160名)

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■ 今現在または将来的に利用したい制度(複数回答・回答の多かった順)

 (1)有給休暇の買い上げ      69.0%
                     
 (2)有給休暇の取得促進      61.2%
  
 (3)希望休日の曜日指定      41.2%
  
 (4)短時間正職員制度       40.6%
 
 (5)育児介護休職制度       38.8%
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■ 年代別:利用したい制度(複数回答)

       〔第1位〕        〔第2位〕   
○共通  有給休暇の買い上げ  有給休暇の取得促進
  

           〔第3位〕          〔第4位〕         〔第5位〕
(1)20代      託児所   希望休日の曜日指定     夜勤免除

(2)30代  短時間正職員制度       託児所      希望休日の曜日指定

(3)40代  短時間正職員制度    育児介護休職    契約保養所等の利用
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■ 子どもの有無・就学状況別:利用したい制度(複数回答)

            〔第1位〕           〔第2位〕   
○共通    有給休暇の買い上げ  有給休暇の取得促進
  
 
             〔第3位〕         〔第4位〕         〔第5位〕
(1)子どもなし 希望休日の曜日指定     託児所       育児介護休職

(2)就学前        託児所     短時間正職員制度   夜勤免除

(3)就学後   短時間正職員制度    育児介護休職   専門資格の取得支援
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□ しっかり働いて、しっかり休みたい!

 この調査結果には、データと併せて「印象的な自由記述回答」も掲載されており、「休養のための休暇制度があればいいと思う」「夜勤をしてもしなくても、基本給が同じでは不公平」「ほかの専門病院への研修制度、希望によるローテーション」「日帰りの家族旅行があり、子供がとてもよろこびます。自慢できる制度と思っています」等があげられています。

 時間的にも、体力的にも大変な職場では、ハードな仕事と長期休暇、職場内での日常業務と外部機関での能力向上といった、「メリ」と「ハリ」の施策を行なうことが有効なようです。


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by e-team7 | 2009-07-13 09:36 | 用語

第114号「上司評価」

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-◇-「上司評価」【じょうし-ひょうか】  

  人事評価において、直属の上司である考課者が被考課者の評価を行うこと。
  「一次評価」とも言う。

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■ 上司評価の基本的な考え方

 被考課者の直属の上司による評価(=「上司評価)は、その後の評価(二次評価以降)を決定づけると言っても良いほど、重要な意味があります。
 それは、直属の上司が被考課者に関する情報を最も多く持っているためです。

 そのような重要な情報を、二次評価者以降に正確に伝えるためにも、考課者がつぎのような「評価の基本的な流れ」を知っておくことが大切です。

(1)評価の対象となる行動を選ぶ
 ・評価期間内の行動であるかを確認する
 ・仕事に関わる行動であるかを確認する

(2)当てはまる評価項目を選ぶ
 ・評価項目を具体的にイメージして理解する
 ・原則1つの行動には1つの項目を対応させる

(3)達成度に応じて標語(ABC・・・)を決める
 ・各被考課者について求められるレベルを再確認する
 ・自分のクセ(甘辛)をあらかじめ知っておく
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■ 「考課者=管理職」としての教育も大切

 上司評価を担当する考課者の中には、人事制度の運用が始まり、考課者になって初めて管理職としての自覚を持つ方も少なくありません。

 部下を評価することには、相当の責任が伴います。この責任をプラスに捉えてもらうためにも、評価の運用と並行して管理職としての心構えや行動についての教育が大切です。
                                

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by e-team7 | 2009-07-06 12:02 | 用語
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-◇-人事システム研究会 著
      「図解 直観でわかる人事のしくみ」
                 (東洋経済新報社 2001年 1,600円)

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■ 本書の概要

 「とにかく専門用語が多い」と誰もが口にしてしまう人事制度。
 この本では、95の人事の用語が、図と平易な文章で、一語につき見開き2ページにまとめられています。
 長々とまとめられた専門書はどうも苦手、という方におすすめの一冊です。
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■ おすすめポイント
 
 「直観」とは、「推理を用いず、直接に対象をとらえること」をいいます。

 この本は、文字通り筆者が”推理を用いず”に、人事制度に出てくる一通りの用語を図と文で解説したものです。

 紹介されているのは、「日本の人事システムの歴史」「能力評価」「業績連動賞与」「キャリアプラン」「コミットメント」等、一般的な人事制度の専門書を読み解いたり、人事制度の概要を知るために必要な用語ばかりです。

 特に、人事評価の種類(年功評価、能力評価、役割評価など)や、賃金制度の種類(職能給、成果給、年俸制など)については、言葉の意味から長所・短所に至るまで、コンパクトかつ要点を捉えた解説がされています。

 出版年度は古いですが、評価にあたって専門用語が苦手だなあと思った時、人事制度を見直したい時など、人事の基本を手軽に知りたくなったら、ぜひ手に取りたい一冊です。


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by e-team7 | 2009-07-01 13:19 | 書籍

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