第215号「病院人事制度の実態」
-◇- 病院人事制度・諸施設等の実態 (株式会社産労総合研究所 2011年9月)
・調査対象:会員病院 約2,300〔うち回答数335(14.57%)〕
・調査時期:2011年6月~7月
・回答した病院の内訳
500床以上(11.0%)、300~499床(21.8%)、200~299床(16.1%)
100~199床(31.3%)、99床以下(19.7%)
・調査方法:下記(8)項目について、計156の質問に「ある なし 検討中」を回答
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■調査結果(156問のうち16問を抜粋)
(1)経営・組織運営
1)第三者機関による職員満足度調査 あり(25.7%) 検討中(5.1%)
2)セクシャル・ハラスメント防止策 あり(60.4%) 検討中(15.3%)
(2)ワークライフバランス
1)男性職員向けの育児休業支援措置 あり(66.6%) 検討中(6.1%)
(3)人事制度
1)看護サービスを評価するシステム あり(43.2%) 検討中(15.4%)
2)看護ケアの向上を目的とする自立的活動支援
あり(69.4%) 検討中(6.4%)
(4)賃金・退職金
1)看護管理職の年俸制 あり(41.6%) 検討中(1.8%)
2)成果・貢献度連動型賞与 あり(29.9%) 検討中(5.4%)
(5)労働時間・休暇制度
1)リフレッシュ休暇制 あり(48.3%) 検討中(1.5%)
2)ドナー休暇(提供する際の特別休暇) あり(19.5%) 検討中(5.8%)
(6)新卒・既卒採用
1)採用指定校制 あり( 8.6%) 検討中(2.1%)
2)期間限定看護職採用 あり(29.6%) 検討中(1.9%)
(7)人材育成
1)資格取得促進研修 あり(45.9%) 検討中(8.9%)
2)自己啓発費用援助制 あり(57.1%) 検討中(4.0%)
(8)福利厚生
1)人間ドックの受診援助 あり(57.8%) 検討中(1.5%)
2)禁煙促進のための援助制 あり(23.3%) 検討中(5.2%)
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□ 評価制度よりも教育制度が充実
この調査では、「人事」に当てはまる広範な事柄について調査を行っています。
この中から、人事評価や処遇に関する内容を見てみると、成果や貢献度、サービスの質といった「評価」に関するものさしを設定し、かつ運用している(実際の「処遇」に反映させている)病院は少ないことがわかります。
その反面、他の業種と比較して、職員に対する看護ケア技能の向上支援や、自己啓発への支援が充実していることがわかります。
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