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人事制度の道具箱

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第143号「定期昇給」

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-◇-「定期昇給」【ていき‐しょうきゅう】

    毎年一定の時期に基本給を引き上げること。
    「定昇」とも言う。

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■ 場面によって違う? 「定期昇給」の考え方

 「定期昇給」について、春闘の労使交渉の場では「1歳上の先輩に追いつくために必要な個人別の賃金の上昇のこと」と定義されています。あらかじめ年齢に沿って決められた「賃金表」の上をそれぞれの社員が1歳分移動する、といったイメージです。

 一方、中小企業における賃金制度策定・運用の場では、「賃金表」を取り入れている企業が減少傾向にある状況から、「毎年決まった月に実施する基本給の引き上げ」という認識である場合がほとんどです。引き上げの額は、年齢別・職種別・全社員一律など、企業によってさまざまです。
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■ 「ベースアップ」との違いは?

 「定期昇給」とセットでよく耳にする言葉に「ベースアップ」があります。

 両者の違いは、「定期昇給」が賃金表に沿った昇給であるのに対して、「ベースアップ」は賃金表自体の書き換え(底上げ)のことを指します。(マイナスの書き換えのことを「ベースダウン」ということもあります)

 社員の給与を決める時に「賃金表」を使っていない企業では、「定期昇給」に「ベースアップ」による昇給分が含まれていると考えることができます。

 しかし、企業を取り巻く経済環境が厳しさを増す中で、定期昇給にベースアップ分を含めることが難しくなってきています。


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by e-team7 | 2010-02-08 10:07 | 用語

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