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人事制度の道具箱

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第137号「評価日程カレンダーを作ろう」

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-Q-人事制度の運用を始めて2年目になりますが、お恥ずかしいことに、人事評価シートが期日どおりに全員分揃った試しがありません。提出期限や運用の流れを細かく周知しているつもりですが、どんな問題点が考えられますか?

-A-評価の日程にムリがあることが考えられます。年間の仕事の流れと評価日程の整合性を検証してみてはいかがでしょうか。

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■ まずは評価と反映のバランスを確認

 評価の日程、となると、すぐにカレンダーに落とし込みたくなるところですが、ここはちょっとガマンして、現在、評価結果が「何に」「どのように」反映されているのかをまず整理してみましょう。

 「賞与」であれば、夏季賞与、冬季賞与はもちろん、決算賞与や特別賞与がある場合は、どのような成果や実績に基づいているのかを整理します。

 また、「昇給」「昇進」も同様に、何を基準に決められているかを整理します。
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■ カレンダーに落とし込むときの注意点

 評価と反映のバランスがわかったら、いよいよ評価日程を年間カレンダーに落とし込んでいきましょう。

 まずは、賞与の支払時期や昇給、昇進の時期を記入します。これは、人事制度を作る段階と同じ作業です。

 次に、自社の仕事の繁閑度合いを月ごとに記入していきます。例えば、忙しい月は『◎』、通常の月は『○』、比較的余裕のある月は『△』といった具合です。

 そして、上記2つの情報を冷静に見比べながら、評価の実施スケジュールを考えていきます。

 「賞与の評価には鮮度の高い(直近の)評価結果が欲しい」と思いながらカレンダーに目を移すと、『◎』が付いていることが意外と多くありますが、その場合は評価の日程に余裕を持たせたり、評価の期間を延ばしたりなど、柔軟に組むことが大切です。
 
 ここで「賞与は業績で評価するから、何が何でも支給1ヵ月前の評価を反映させたい」と頑張ってしまうと、現場は仕事を優先してしまい、評価が締め切りまでに完了しないことになってしまうので注意が必要です。


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by e-team7 | 2009-12-21 15:28 | Q&A

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