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人事制度の道具箱

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第104号「評価基準をわかりやすく例えると?」

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-Q-評価マニュアルに、わが社の評価基準(S~D)が文章で載っていますよね。大まかな意味はわかりますが、これを部下に説明するとなると自信がありません。評価基準をうまく説明できる「例え話」などはありませんか?

-A-一般的に、評価基準は「走り高跳び」に例えられています。バーをどのように飛び越えたかが、判断の基準となります。

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■ 選手(被考課者)は「バー」を飛び越えられるか?

 人事評価は、よく「走り高跳び」に例えられます。
  「被考課者」            =『選手』
  「我が社で求められる人材の水準」  =『バー』
  「考課者」              =『監督』
 
 この場合、監督(考課者)は、選手(被考課者)が、バー(求められる水準)をどのように飛び越えたかを評価することになります。

 例えば、評価基準が「SABCD」の5段階で、「ふつう=B」という定義づけがされているとします。この場合、
  「バーを落とさずに飛び越えられた」    =B評価 が基準となります。

 その他の評価を見てみると、
  「バーを落としたがなんとか飛び越えた」 =C評価
  「飛び越えられなかった」         =D評価 となります。

 意外と判断が難しいのがAとSの評価で、
  「ゆうゆう飛び越えた」          =A評価
  「模範となる美しいフォームで飛び越えた」=S評価 となります。
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■ 強い「選手」を育てたい!

 この「走り高跳び」の例において、考課者は「審判」ではなく「監督」の役割を演じていますよね。

 そこには、考課者が被考課者の「飛び越えた」「飛び越えられなかった」だけを見るのではなく、評価(飛び越える)に至るまでの助走やフォームに気を配り、その後の指導に役立てなければならないという意味が含まれているからです。

 あらかじめ「バー」の高さや材質(求められる水準・部下の能力)を研究し、どうすれば上手に飛び越えることができるか、日頃から選手と一緒に考えていく監督の姿勢が、チーム全体を強くすることにつながります。


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by e-team7 | 2009-04-20 12:05 | Q&A

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