第6号「人事考課の実際」
◆人事制度の道具箱◆
第6号 2007.3.23
~有限会社e-team http://www.e-team.jp/ ~
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こんにちは。
昨日、お客様の社屋の庭先でウグイスの鳴き声を聞きました。
春なんですね。
さて、今回は、とても便利でお手頃な一冊をご紹介します。
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■人事制度の知識をチャージ「おすすめ書籍紹介」第2回
☆ 金津健治「人事考課の実際」 日本経済新聞社 830円
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■□人事制度を運用すること=管理職を育てること□■
この本は、
人事制度を運用する中で、「こういう場合はどうするの?」
人事制度を策定する中で、「経営陣の評価スキルは今どのくらい?」
と思った時、辞書代わりに活用することができます。
巻頭には『人事考課の自己診断』として、セルフチェックのための事例が
用意されています。読者はまず、この事例を使って、自分の評価スキルの
レベルを知ることができます(これがなかなか手強いです)。
この結果を踏まえて、考課者(管理職)も、被考課者(部下)も、人事部門
(総務部門)も納得できる評価制度(=「三位一体の人事考課」)の運用方法を、
実例を交えて解説しています。
「自己評価を最終評価にどう活かせばいい?」
「事務部門の評価はどうすればいい?」
「中途入社の社員はどう評価すればいい?」
などなど、どの組織でも起こりそうな運用上の問題を解決する切り口として、
つぎの2つの考え方が紹介されています。
①評価の証(=評価の裏づけとなる物やデータ)を残す
考課者も被考課者も納得できる評価を実現するために、今期の仕事の成果物
(データ、議事録など)を使って被考課者にアピールしてもらい、考課者は
これを活用して評価を行う。
②「安正早楽(=より安く,より正しく,より早く,より楽に進める)」で評価する
事務職など、成績評価の難しい職種に対しては、これらの基準に関係する
業務内容をできるだけ数字に置き換えて評価する。
しかし、被考課者が素晴らしい「証」を残しても、人事部門が納得性の高い
「安正早楽」の評価項目を作っても、その運用の成否は、考課者が「これらを
正しく評価できるか」にかかっています。
このような評価ができる考課者を育成するためには、まず最初に「自社の
ルールの基礎を知る」ことが大切であると、本書は強調しています。
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