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人事制度の道具箱

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第97号「外部環境が厳しい時の運用は?」

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-Q-今年に入って、得意先の倒産など、外部環境が急に厳しくなってきました。このような中で、人事制度を上手に運用するポイントは何ですか?

-A-これまでとは違った「軸」を取り入れて、評価の項目や運用を工夫してみてはいかがでしょうか。

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■「人事評価シート」「目標管理シート」を見直す

 人事評価に使うシートの項目や様式の見直しは、運用開始から半年~3年程度で行う企業が多いようです。

 しかし、経営環境が急激に変化した場合には、評価期間の途中でも見直しを行い、社員のモチベーションの低下を防ぐことが求められます。

 見直しのポイントは、つぎのとおりです。

  (1)「長期的視点」と「短期的視点」を使い分ける
   ・「現在は厳しいが3年後には利益○○万円を目指そう」という全社目標
    を掲げ、これをもとに現在行動できることを評価項目とする(長期的視点)
   ・「今期が一番の踏ん張り時だ」という場合には、今すぐ利益に直結しそう
    な行動を評価項目とする(短期的視点)

  (2)「コストを減らす」と「コストをかける」を使い分ける
   ・経営環境が最も厳しい時には「原価○○万円削減」などの項目を設定
    する
   ・経営環境が改善の兆しを見せ始めた時には、コスト削減目標と並行して
    「能力向上」「自己啓発」など、社員に対してコストをかける項目を
    設定する
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■「個人別評価」から「チーム評価」に変える

 経営環境が急激に変化した場合、社員のモチベーションを個人レベルで保つことはとても難しいものです。

 そこで、部署や係などで共通の目標を設定し、それに関わる情報を共有することを通じて組織の活性化を図ることが求められます。

 具体的には、チーム全員が参加して「チーム目標」を設定し、それをもとに各メンバーが自分の「役割」を「評価項目」とします。
 評価の時には、業績評価として「チーム目標」の達成度を、行動評価として各自の「役割」に応じた働きや姿勢を取り入れます。


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by e-team7 | 2009-02-20 18:00 | Q&A

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