第71号「賃金」
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■ 使ってみよう!人事のことば⑥「賃金」
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■ こんにちは。今年も早いもので、きょうから8月ですね。
今回は、基本的なように見えて、とても難しい(?)用語を取り上げます。 ■
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-◇-「賃金」【ちん-ぎん】
賃金、給料、手当、賞与その他名称の如何を問わず、労働の対償として
使用者が労働者に支払うすべてのものをいう(労働基準法)。
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■ 「賃金」の意味を分解してみると・・・
「労働の対償」という定義づけは、とても難しい表現ですね。
これを、賃金を支払う側・もらう側から考えた時、つぎのような捉え方を唱え
る専門家もいます。
(1) 生活保障
どのような賃金にも、必ずこの役割がある。
日々の主要部分をその会社のその仕事に費やす以上、その賃金で生活できな
ければ、普段の仕事はおろか、仕事に対する前向きな取り組みも期待できない。
(2) 労働の対価
賃金には、「労働」に見合った額を支払うという原則がある。
時間がかかる仕事・かからない仕事、負荷の大きい仕事・小さい仕事とで、
賃金が変わるのは自然なことと言える。
(3) 仕事の対価
また、「仕事」の価値によって賃金に差が付くのも自然なことと言える。
多くの経験や知識を必要とし、特定の人にしかできない仕事には、高い賃金
を出さなければ、人が集まらない。
(4) 労働力(能力)の対価
加えて、高度の「技能(=能力)」を持っている人に高い賃金を支払うのも
自然なことと言える。
仕事ができる人に高い賃金を出さなければ、別の会社へ移ってしまうかもし
れない。
(5) 貢献度の反映
そして、会社への「貢献」の度合で賃金に差がつくのも自然なことと言える。
ただ、会社の考え方や仕事のあり方によって、何が貢献度かが大きく変わる。
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■ 「賃金」は”組み合わせ”が大事
上のような定義を見ていると、「生活給」「能力給」「仕事給」「成果給」・・・
といった、よく聞く言葉が浮かんできそうです。
自社の賃金を考える時には、最初から”どれか一つを選ぶ!”と肩に力を入れ
すぎず、自社の組織風土に合った考え方を”組み合わせる”気持ちで臨むことが
大切です。
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