第15号「賃金体系」
◆人事制度の道具箱◆
第15号 2007.6.1
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こんにちは。早いもので、今日から6月です。
あちらこちらで「そろそろボーナス」という言葉も聞かれ始めました。
「ボーナス」を考えるとき、なんとなく気になるのが賃金体系です。
(と、ちょっと強引ですが)今回は、この賃金体系を見てみましょう!
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■ 突然聞かれても困らない!「人事用語集」第3回 「賃金体系」
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■□ 自社に合った組み合わせを探っていこう □■
今回は、様々な区分や呼び名の中から、一般的なものを集めてみました。
「賃金体系」のバリエーションは様々ですが、大きく、年齢や勤続年数を重視
する「年功型」、その人の能力を重視する「属人型」、会社に対する仕事の
貢献度を重視する「仕事型」に区分されます。
賃金体系を考えるにあたっては、業種、規模、社員属性、組織風土などを
考慮し、自社に合った組み合わせを探ることがポイントです。
それぞれのメリット(○)、デメリット(×)を見ながら、自社に合った賃金体系
を考えてみましょう!
(1) 年功型
1)年齢給:年齢に応じて自動的に給与が決まる方式
○ 年齢に応じた生活保障ができる
× 本人の仕事や能力が反映されない
2)勤続給:勤続年数に応じて自動的に給与が決まる方式
○ 長年勤めてもらうためのインセンティブとなる
× 中途採用者や若い年代層の仕事や能力が反映されない
(2) 属人型
1)職能給:保有能力に応じた「等級」に連動して給与が決まる方式
○ 等級に連動した個々の能力向上目標が立てやすい
× 「保有能力」を評価するのが難しく、油断すると年功型になる
2)実力給:仕事の中で発揮した能力(行動)に応じて給与が決まる方式
○ 仕事内容に連動した個々の能力向上目標が立てられる
× 保有していても発揮していない能力は評価されない
(3) 仕事型
1)職務給・役割給:担当する仕事の価値によって給与が決まる方式
○ 仕事の難しさ、会社への貢献度と給与が連動する
× 貢献度の定義が難しく、他の部門への異動が制約される
2)業績給・成果給:本人の仕事での業績によって給与が決まる方式
○ 個々の業績と給与が連動する
× 業績指標のチェックと成果の確認に手間がかかる
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